【動画】三笠宮百合子さまの斂葬の儀が営まれ、皇族方や政治家ら約500人が参列した=代表撮影

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三笠宮妃百合子さまの祭壇に向かう人たち=2024年11月26日午後1時59分、東京都文京区の豊島岡墓地、上田幸一撮影
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 故・三笠宮妃百合子さまの本葬にあたる「斂葬(れんそう)の儀」が26日、東京都文京区の豊島岡墓地で営まれ、天皇、皇后両陛下の使者や皇族方、三権の長ら約500人が参列。孫にあたる三笠宮家の彬子さまが喪主を務めた。

 百合子さまのひつぎを乗せた霊車は、雅楽が奏でられるなかゆっくり進み、午前10時前に豊島岡墓地内の葬場に到着した。百合子さまが長く総裁を務めた母子愛育会や、名誉副総裁を務めた日本赤十字社のトップが付き添った。

 儀式は葬送する「葬場の儀」と、埋葬する「墓所の儀」から成り、皇嗣の秋篠宮さまと紀子さま、両陛下の長女愛子さま、秋篠宮家の次女佳子さまをはじめとする皇族方や親族、石破茂首相らが参列。葬場の儀には、9月に成年皇族となった秋篠宮家の悠仁さまも参列した。両陛下は皇室のしきたりで参列せず、側近を勅使、皇后宮使として差し遣わし、上皇ご夫妻も使者を出した。

 葬場の儀では、司祭長を務める坊城俊在氏が、故・三笠宮さまと共に3男2女を育て、国際親善や医療福祉の向上に尽くした百合子さまの生涯を記した祭詞を読み上げた後、天皇陛下の勅使をはじめ、参列者が拝礼した。ご遺体は東京都新宿区の斎場で火葬された後、墓所の儀で故・三笠宮さまの墓所に埋葬された。副葬品として、お子さま方の乳歯やご家族の写真、母の手縫いの着物などが共におさめられた。

 墓所の儀に先立ち、一般の人にも拝礼の機会が設けられ、903人が足を運んだ。一般の人の拝礼は彬子さまや皇族総代の高円宮妃久子さまをはじめとする親族の前で行われ、彬子さまは時折ハンカチで涙をぬぐいつつ見守った。宮邸で16~25日に受け付けられた一般記帳には6072人が訪れた。(河崎優子、中田絢子)

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